引用:https://www.irasutoya.com/

最近、聖徳太子の予言書というのが話題になっていますね。

聖徳太子は、半ば伝説上の人物で、古事記や日本書紀に登場しますが、同時代の史料には登場しません。

大げさな名前ですが、これは後世の資料で使われた尊称です。そのまま平安時代以降の資料では、聖徳太子という名前が定着しました。

現在では、学校教育でも「厩戸皇子」「厩戸王」と教えています。が、この「厩戸」というのも戦後に推定された名前が広まったもので、古代の文献では見当たりません。

古事記では「上宮之厩戸豊聡耳命」、日本書紀では「厩戸豊聡耳皇子命」と、表記されています。

当時の国家体制の確立に活躍し、仏教の興隆に一役買っていたりします。

とても聡明だったとされ、一度に十人の話を聞き分けた等、伝説の多い人物でもあります。

日本書紀では兼知未然(起こる前から、そのことを知っている)と書かれています。

そのため、未来予知が出来るなんて話が出来上がり、後世に「未来記」なんてものの存在が噂されるようになりました。

では、この「未来記」には何が書かれているのでしょう。

昨今、流れている噂と合わせて、ご紹介していきます。

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聖徳太子・未来記の予言が凄い!2030年に何がおこる?予言まとめ

引用:https://www.photo-ac.com/

聖徳太子の未来記は、「太平記」の中で、楠木正成がその一部を読み、後醍醐天皇の復帰と親政を確信したとされます。

公家で歌人の藤原定家が、日記「明月記」の1233年11月20日の記述に、瑪瑙の石箱が発見され、そこに聖徳太子の未来記が刻まれていたと書いています。予言の内容は、承久の乱を言い当てたことでした。

その後も、後世の事件を言い当てたとして未来記の名前が風聞に出てくることはありました。

その中に、2030年頃に世界が滅ぶといった内容のものがあるそうです。
どうにも、ネタ元が分からなかったので、ネットから適当に引っ張ってきたものなのですが、

2030年ごろに人類が滅亡の危機に瀕する
九大を損じ、先ず日沈み、万乗おとろう
天、不義を憎んで、怪物を下す

九大というのは、宇宙を構成する要素で、万乗はこの世の全てくらいの意味のようです。

なので、
2030年ごろに人類が滅亡の危機に瀕する
宇宙が無くなり、先ず太陽が沈んでなくなり、全てのものが衰退する(おとろう=衰える)
天は地上にはびこる不義に腹を立て、地上に怪物を遣わす

といったくらいの意味でしょうか。

カタストロフですか。宗教間違えてません?

この部分、未来記にはどう書かれていたんでしょうね。
だって、聖徳太子が西暦で2030年なんて書けるわけないし、どうやって「2030年ごろ」って表現したのか気になります。

とにかく、2030年ごろに、空から怪物が下りてきて、あんごるm…じゃなくて、世界を滅ぼすそうです。

2030年に起こり得ることとして、ネット上で色々な噂が飛び交っていますね。
・中国がGDPでアメリカを越え、世界征服に乗り出す。
・人工知能が発展し、「ターミネーター」の世界観へ
・超高齢化社会が世界規模で問題化し、出産率も低下、世界規模で社会が維持できなくなっていく。
・氷河期の到来
・世界人口が90億人を超える
・南海トラフ地震

2030年、何が起こるのでしょうかね?

1999年が不発だったので、今度は期待してもいいのかしら?

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聖徳太子・未来記の予言のクハンダとは?

引用:https://www.photo-ac.com/

聖徳太子の予言には、次のようなものもあります。

私の死後200年以内に、山城国に都が築かれ、1000年に渡って栄える。しかし『黒龍』が訪れ、都は東に移される。しかしその東の都は200年後、『クハンダ』が来て、親と7人の子どものように分かれるだろう

聖徳太子の死後、200年以内に平城京・藤原京ときて、山城の国に平安京が築かれました。
この都は、1000年に渡って栄えましたが、黒龍(黒船)が訪れて(引き起こされた明治維新によって)都は東京に移される。

ここまでは歴史の流れの通りですね。さらに続けて、

東京が出来てから(1869年東京奠都から)200年後(2069年?)、「クハンダ」が来て、親と7人の子供のように分かれるそうです。

「親と7人の子供のように分かれる」というと、中国の五代十国時代を思い浮かべますね。中原を支配する国5代と、地方で盛衰する10国。そんな感じに、大きな中央政府と反乱勢力が7つといった形に分断されるのでしょうか? あるいは、地殻変動で東京が本州から離れて、7つの島になってしまうのでしょうか?

ところで、「クハンダ」って何でしょうね。
クハンダは、仏教上の「末世に現れる鬼」だそうです。いわゆる仏敵というやつでしょうか。
北欧神話の巨人とか、キリスト教やユダヤ教のレビヤタン(リバイアサン・ベヒーモス・バハムート)みたいなものでしょうか。

2019年の天皇譲位の時、一時的に霊的な守護力?が弱まる4月30日から5月1日に、このクハンダが来襲するなんて噂が流れたことがあります。

もちろん、何もなかったけどね。

 

まとめ

歴史上、聖徳太子の「未来記」が「発見」されて、その予言が当たったことに驚かされるという話は、度々あったそうです。

その中には、末世思想的なものもあり、2030年に世界が滅び去るというものや、2069年?2019年?に東京が分断されるといったものがあります。

怖いですよね。でも、ご安心ください。明らかにこれ全部デマですから。

まず、未来記の存在については、後世の創作ですね。
ただでさえ伝説上の人物とまで言われ、存在さえ怪しまれる聖徳太子の残した予言書って何ですか?
いきなり「発見」されて、最近起こった事件の予言が書かれている予言書って、そもそも予言してませんよね。読み手が知ったのは、事件が起こった後だから。
聖徳太子の予知能力って何ですか?
兼知未然って、それだけ洞察力が高かったってことですよね。超能力化するって、どういう文脈でそうなるんですか?
藤原定家については、よく分からないけど、楠木正成の件は創作ですよね?
「太平記」は文学作品ですよ。
「三国志演義」(文学作品)に書かれているから、諸葛亮は妖術師だとでもいうんですか?

「東の都にクハンダが来る」というのは、元をたどると五島勉『聖徳太子「未来記」の秘予言』(青春出版社)にたどり着くそうです。
この五島勉氏は、「ノストラダムスの大予言」の著者で、「1999年人類滅亡説」の火付け役の人です。
この『聖徳太子「未来記」の秘予言』より前に、「クハンダが来る」なんて予言は出てこなかったそうです。
ジャムおじさん(ノストラダムス)のブームに味を占めて、予言ネタのトンデモ本を書きまくったんでしょうね。
著書を見ると「2000年5月5日 ポール・シフト⁉」「地球週末の日はいつか?」「1999年以降 ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図」「イソップ物語…が暗示する人類の未来」「エドガーケーシーの最終予告…」「H.G.ウェルズの予言された未来の記録」…ごめんなさい、後半、省略してます。
似たようなネタを出しまくってますよ。

ちょっとしたデマを、面白おかしく背びれ尾びれ付けて、ネット上で広めた結果が、今回の聖徳太子終末論ですね。

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